着物買取はどこがいい?おすすめ業者10選や相場より高く売るコツ・査定の注意点を解説

サイズが合わなくなった、普段あまり着用しないから処分したい場合は、着物買取業者の利用がおすすめです。

着物買取業者を利用する際は適当に選ぶのではなく、手数料の高さや着物専門の買取店であるかなど、選び方について押さえておくとよいです。

また、せっかく売却するからには高く買取してもらうためにも、着物を高く買取してもらえるコツも確認しておきましょう。

本記事では、おすすめの着物買取業者や相場より高く売るコツ、査定の際の注意点を詳しく解説します

各着物の相場や買取できない着物の特徴も解説するため、着物を売りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

着物買取はどこがいい?おすすめ業者10選

着物買取を依頼する際にどのような買取業者がおすすめかわからない場合は、次の買取業者の利用がおすすめです。

  • 福ちゃん
  • バイセル
  • ザ・ゴールド
  • 着物10
  • まんがく屋
  • リファスタ
  • コメ兵
  • たんす屋
  • おお蔵
  • エコリング

それぞれ特徴やおすすめできる点を詳しく解説します。

サービス内容や特徴を比較し、自身に適した買取業者で着物の買取をしてもらいましょう。

福ちゃん

福ちゃんは、着物の累計買取実績が800万点と信頼度の高い買取業者です。

多くの経験豊富な査定士が在籍しており、着物に限らず、帯や和装小物などでも納得のいく買取価格を提示してもらえます。

シミや色褪せにより状態がそれほどよくない着物の買取も可能であり、ほかの買取業者で買取してもらえない場合でも安心です。

着物の相談から買取まですべて女性スタッフが対応するレディースプランは、福ちゃんの大きな特徴です。

出張買取によるトラブルを少しでも避けたいと考えている女性の方に、おすすめできるサービスといえます。

福ちゃんでは、出張買取のほかに宅配買取や店頭買取が選択でき、すべて手数料無料で利用可能です。

出張買取であればクーリングオフに対応と公式サイトに記載があり、着物の買取をキャンセルしたい場合でも安心でしょう。

着物を安心して買取してもらいたい場合は、買取実績が豊富で顧客ニーズに合わせたサービスを提供している福ちゃんの利用がおすすめです。

バイセル

バイセルは、愛用してきた着物や家族の着物など、着物買取に関するさまざまな依頼を受けている買取業者です。

買取経験豊富な査定士が在籍しており、著名作家や有名産地などの着物の希少価値を適正に評価してもらえます。

バイセルでは、次のような状態の着物でも買取してもらえる可能性が高いです。

  • シミやシワ、汚れのある着物
  • 柄や色の古い着物
  • 家紋付きの着物

査定は無料でしてもらえるほか、状態が悪くても買取してもらえる点は、バイセルの魅力といえるでしょう。

買取は出張買取や店頭買取、宅配買取に対応しており、査定料や送料などの手数料は無料です。

また、バイセルを運営する株式会社BuySell Technologiesは東証上場企業であり、安心して依頼できる点もメリットになります。

無料査定は電話か申し込みフォームから依頼できるため、信頼度の高いバイセルへの買取依頼をしてみてください。

ザ・ゴールド

ザ・ゴールドは、次の5つの点でNo.1を獲得した創業62年で長年の実績がある買取業者です。

  • 接客応対の満足度が高い買取店
  • 電話応対の満足度が高い買取店
  • 安心して自宅に呼べる出張買取
  • 家族や友人に紹介したい買取店
  • 初めての方におすすめの買取店

多くの顧客の利用満足度が高く、安心して買取してもらえる買取業者といえます。

ザ・ゴールドは、着物が複数枚ある場合でも1点ずつ丁寧に査定するスタイルを採用しています。

着物への愛が強いスタッフが多数在籍しており、査定に比較的長い時間かけているため、納得のいく買取価格になる可能性が高いです。

新人のみではなく、中堅やベテランの方も教育研修に参加したり、情報共有が盛んにおこなわれていたりと、査定士の教育が充実している点も特徴の1つです。

また、ザ・ゴールドは着物の種類や季節などに応じて最適な売却先を探せる点が大きな特徴になります。

とくに、ザ・ゴールドのリユース市場では、最高値での着物の流通が可能であり、買取価格も高額になります。

着物の買取価格を上げたい方は、査定士の教育が充実しており、独自のリユース市場を確立しているザ・ゴールドの利用がおすすめです。

着物10

着物10は、買取対象であれば、種類や汚れ、傷、年代などを問わずに査定してもらえる買取業者です。

宅配買取の買取方法に特化しており、専用の宅配キットを無料で提供してもらえます

自身でダンボールを用意する必要がないため、手間を省ける点は着物10のメリットです。

宅配買取であれば、押し買いのような対面でのトラブルを避けたい方でも、安心して利用できます。

また、着物10は買取決定率が98.8%と非常に高い点が大きな特徴です。

ネットショッピングや海外向けへの再販など、多くの販路を確立しているため、状態が悪い着物のような場合でも、買取してもらえる可能性が高いです。

着物10への買取依頼は、電話かWebから申し込みできます。

インターネット環境があれば、スマートフォンやPCから申し込めるため、手軽に手続きを進めたい方はWebからの申し込みをしてみてください。

まんがく屋

まんがく屋は、顧客満足度やリピート率の高い買取業者です。

在籍する査定士の対応がよい点や、傷やシワなどでがある場合でも買取してもらえる点が、高い顧客満足度やリピート率につながると考えられます

着物以外にも訪問着や振袖、羽織、コートなど多くの着物以外の小物の買取にも対応しており、着物以外の小物を買取してもらいたい方におすすめです。

まんがく屋は、出張買取や宅配買取、店頭買取に対応していますが、出張買取の場合は近畿圏内のみとなるため注意が必要です。

出張料や査定料、キャンセル料は無料なため、近畿圏内で着物の買取を依頼したい方におすすめといえるでしょう。

まんがく屋への買取依頼は、メールか電話でおこなえます。

満足度の高い着物買取業者を利用したいと考えている方は、自身に適した方法で顧客満足度とリピート率の高いまんがく屋へ依頼してみてください。

リファスタ

リファスタは、着物専門バイヤーが在籍している点が大きな特徴の買取業者です。

着物の買取相場よりも価値を安く見積もられることなく、適正価格で買取してもらえます

売りたい着物は自宅で写真撮影し、LINEで送信するのみで、買取価格相場を事前に確認できます。

買取方法は宅配買取のみになりますが、手数料が発生しないうえに、梱包キットを全国無料で提供してもらえる点も魅力です。

ダンボールを自身で用意する手間を省けるため、スムーズに取引したい方にもおすすめです。

はじめての買取でも納得のいく価格を提示してもらえるほか、押し買いのようなトラブルも防げます。

査定や申し込みはLINEやメール、電話に対応しているため、自身に適した方法でリファスタに買取依頼しましょう。

コメ兵

コメ兵は、着物の宅配買取に対応している着物買取業者です。

運営会社の株式会社コメ兵ホールディングスは、上場企業であり、安心して買取を任せられます。

買取可能な品目は、振袖や訪問着、帯、和装小物など多数あり、着物に関するものであれば、買取してもらえる可能性が高いです。

宅配買取にかかる手数料や送料は無料なため、買取後のお金を少しでも手元に残したい方におすすめできます。

また、最短翌日入金に対応しており、着物買取による資金調達を急いでいる方のニーズにも応えています。

申し込みはWebから24時間受け付けているため、スピーディな宅配買取を希望する方は、最短翌日入金のコメ兵を利用してみてください。

たんす屋

たんす屋は、着物や帯、羽織などの着物にまつわるさまざまな品物の買取をおこなう着物買取専門店です。

系列店舗を含めると全国に90店舗を展開しており、買取方法も対面宅配など、自身に適した方法を選べます。

在籍している査定士は、呉服一筋30年以上の着物買取のベテランであり、納得のいく買取金額を提示してもらえる可能性が高いです。

査定結果に納得できない場合でも、返却に対応しているため、気軽に査定を依頼できます。

買取契約が成約すると、約1週間程度で指定の口座へ現金振込してもらえます。

とりあえず買取価格が気になる場合は、LINEによる査定にも対応しているため、公式サイトから友達追加し、依頼してみてください。

おお蔵

おお蔵は、着物を高額買取してもらえる可能性のある着物の買取専門店です。

他社の平均買取価格が16,000円に対して、おお蔵では25,000円で買取した実績もあります

着物以外にも訪問着や帯、和装小物など多くの高額買取実績があるため、高額買取を希望する方におすすめです。

また、シミやシワ、傷などで状態があまりよくない着物の買取にも対応しています。

買取方法は、出張買取と店舗買取、宅配買取から選べるほか、査定に関してはLINEより簡単におこなえます。

3ステップのみで無料査定を依頼できるため、売る予定の着物の買取価格を知りたい場合は、気軽にLINEから問い合わせてみてください。

エコリング

エコリングは、全国260店舗の豊富な実績を持つ着物の買取業者です。

第三者機関の調査により、1029名の主婦の82%が利用したいと回答しており、顧客満足度の高いサービスです。

エコリングは、業界No.1の実店舗数を誇る買取業者である点が大きな強みになります。

経験豊富な鑑定士が多数在籍しており、多くの地域で着物の買取価格を的確かつスピーディに算出してもらえます。

また、独自メンテナンス技術のマイスターコンシェルジュを採用している点も魅力の一つです。

買取した着物をオリジナル同様に再現できるため、状態の悪い着物でも高額査定してもらえる可能性があります。

シワや傷などであまり状態のよくない着物を売りたいと考えている方は、状態が悪くても高額買取してもらえる可能性のあるエコリングがおすすめです。

着物買取業者の選び方

着物買取業者は、次の点に注意して選ぶようにしましょう。

  • 1点ずつ査定しているか
  • 手数料がかからないか
  • 着物専門の買取店か
  • 複数の買取方法があるか
  • 買取実績が豊富か

それぞれ詳しく解説します。

1点ずつ査定しているか

着物買取業者を利用する際は、着物を1点ずつ査定しているかどうか確認してください。

着物の買取査定は、1点ずつ査定する方法と一括で総重量により買取の価格を決める方法の2つの方法になります。

愛用してきた着物を売る場合は、1枚ずつ査定してもらえる方が、納得のいく価格を提示してもらえる可能性が高いです。

着物買取業者を利用する前に、公式サイトや電話などから査定方法を確認しておくようにしましょう。

手数料がかからないか

着物買取業者を利用する際は、手数料がかからないかどうかの確認も必要です。

着物買取で発生する可能性のある手数料は、次のとおりです。

  • 配送料
  • 出張料
  • 査定料

手数料は1回のみの場合だとそれほど気にならないかもしれませんが、枚数が多い、回数が多いと結果的に高くなります

せっかく買取に出した着物も手数料の発生により、手元に残るお金が少なくなります。

無料査定を実施している着物買取業者は複数あるため、査定を依頼する前に手数料が発生しないかどうかよく確認するようにしてください。

着物専門の買取店か

利用する着物買取業者が着物専門の買取店であるかどうかも、着物を売る前によく確認してください。

作家物のような比較的高価な着物を売る場合は、専門的な査定に対応している着物買取業者の利用がおすすめです。

商品の希少価値を把握しており、適切な査定が受けられるほか、納得のいく価格を提示してもらえる可能性が高いです。

また、着物買取業者により査定を実施するスタッフの教育に注力している場合もあります。

高価な着物を売る際に、希少価値の高さを適正に評価してもらうためにも、査定士の教育に力を入れているかどうかも同様に確認してみてください。

着物の買取に力を入れているかどうかは、着物買取業者の公式サイトから着物買取に関する内容や査定士のコメントを確認するとよいです。

複数の買取方法があるか

着物を売る際は、利用する着物買取業者に複数の買取方法があるかどうか確認しましょう。

着物買取業者の買取方法は、主に次の3つになります。

  • 出張買取
  • 宅配買取
  • 店頭買取

買取方法が複数あると、自身の状況やニーズに合わせて使い分けが可能です。

出張買取であれば、店頭に足を運ぶことが面倒に感じる方や、宅配で事故や紛失のリスクが怖い方でも安心して取引できます

店頭買取の場合は、店舗に足を運ぶ必要はありますが、即日で現金がもらえるメリットがあります。

それぞれの買取方法にメリットがあるため、場面に応じて使い分けられる複数の買取方法を採用している着物買取業者の利用がおすすめです。

買取実績が豊富か

着物の買取を依頼する場合は、着物買取業者の買取実績が豊富かどうかも確認しましょう。

買取実績が豊富であれば、買取価格に納得している顧客が多いと考えられます。

愛用してきた着物を売るのであれば、可能な限り納得のいく価格で買取してもらいたいと考えている方は多いでしょう。

買取実績が豊富な着物買取業者であれば、信頼して査定を任せられるほか、納得のいく価格を提示してもらえる可能性が高いです。

とくに、知名度のある大手着物買取業者であれば顧客数も多いため、より安心感を持って利用できるでしょう。

買取実績に関しては、着物買取業者の公式サイトに記載がある場合が多いため、利用する前に確認するようにしてください。

着物を高く買取してもらうコツ

着物をより高く買取してもらうためには、次のコツを確認しておきましょう。

  • 複数の業者に依頼する
  • クリーニングしない
  • 防虫・防カビをおこなう
  • 高く売れる時期に依頼する
  • たとう紙に包んで保管する

それぞれ詳しく解説します。

納得のいく価格で着物を買取してもらうためにも、適当に売るのではなく、事前に着物を高く買取してもらうコツを確認するようにしてください。

複数の業者に依頼する

着物を高く買取してもらうためには、複数の業者に依頼するようにしましょう。

査定額の相見積もりを取ると、売りたい着物の大体の相場がわかります。

相場を知らない状態で1社のみに依頼すると、相場よりも低い価格を提示されている可能性もあるため、注意が必要です。

また、着物買取業者により査定基準や在庫状況などで、着物の査定額は大きく異なります。

買取実績が豊富な着物買取業者に依頼した場合でも、数千円以上の差が出る可能性もあるため、相見積もりは必ず取るようにしましょう。

日常生活が忙しく、相見積もりを取る時間を割けないと悩んでいる場合は、一括査定サービスの利用もおすすめです。

一括査定サービスであれば、複数の着物買取業者の見積もりを楽に取得できるため、忙しい方でも安心です。

クリーニングしない

着物を高く買取してもらうためには、クリーニングしないように注意してください。

綺麗な状態で買取を依頼すると、高く買取してもらえる可能性がありますが、クリーニングにより色落ちやひび割れを引き起こすことも考えられます。

金箔模様が剥がれたり、潰れたりする場合もあるため、可能な限りクリーニングは利用しないようがよいでしょう。

また、着物専門の高級クリーニングもありますが、クリーニング代が高額になります。

クリーニングしたものを買取依頼しても、クリーニング代以上の買取額になるケースは少ないです。

少し状態が悪くても無理にクリーニングには出さずに、そのまま買取依頼するようにしましょう。

防虫・防カビをおこなう

着物を高く買取してもらうためには、防虫や防カビなどの対策が重要です。

虫食いされた状態の着物は買取価格が下がるため、防虫剤を利用して着物を綺麗に保つ必要があります

防虫剤は、適当に選ぶと液化してシミや変色につながる場合があります。

着物の状態を綺麗に保つためにも、着物の素材に適したものを利用するようにしてください。

また、防虫剤は置く場所にも注意が必要です。

棚やタンスなどの引き出しに入れる場合は、引き出しの四隅上部に防虫剤を置くようにしましょう。

引き出し内部の空気は上から下へ流れるため、高い防虫効果があります。

着物にカビが生えていても着物の買取価格は下がります。

着物は湿気に弱いため、風通しのよい場所や湿気の低い環境で保管するようにしてください。

高く売れる時期に依頼する

着物を高く買取してもらうためには、高く売れる時期に依頼するようにしましょう。

着物は、イベントや季節など需要の高まるタイミングで売ると、ほかの時期よりも高く売れる可能性が高いです。

高く着物を売りたい場合に、おすすめの時期は春と秋です。

2〜4月の春に関しては、入学式や卒業式、結婚式などのイベントが多いため、着物の需要は高くなります。

9月〜1月の秋、冬シーズンは、新年のイベントや成人式、七五三などの時期と重なるため、着物を購入したいと考える方は増加します。

一方真夏や真冬は、着物業界のシーズンから外れており、買取価格が低くなる傾向にあるため注意が必要です。

高く売れる時期を事前に調査し、ベストな時期に着物を売ると、高い価格で買取してもらえる可能性が高くなります。

たとう紙に包んで保管する

着物をたとう紙に包んで保管することも、着物を高く買取してもらうためのコツです。

たとう紙とは着物を包む紙のことであり、昔の貴族のような上流階級の方が着物を贈り合う際に価値のあるものを包むとの意味が由来とされています

たとう紙に着物を包んで保管するメリットは、次のとおりです。

  • ホコリ対策につながる
  • 防湿や防カビ効果がある
  • シワの防止効果がある

カビやシワ、ホコリなど着物の状態が悪いほど、買取価格は低くなりますが、たとう紙に包んでおけば、対策できます。

綺麗な状態を保ちやすく劣化による査定額の低下も防げるため、高い価格で買取してもらいたい方は、たとう紙を利用しましょう。

着物の買取価格を左右するポイント

着物の買取価格は、着物の次のポイントで左右するため確認しておきましょう。

  • 状態
  • 素材
  • サイズ
  • 作家
  • 付属品

それぞれどのように買取価格に影響するのかを詳しく解説します。

少しでも高く買取してもらいたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

状態

着物の買取価格は、着物の状態により左右されます。

着物の状態が悪いと、金額のみではなく、買取してもらえるかどうかも怪しくなるため、綺麗に保てるよう対策を講じる必要があります

次のような状態の場合は、着物の買取価格が下がる可能性があるため注意しましょう。

  • カビが生えている
  • 虫食いによる穴が空いている
  • 大きな汚れやシミがある

大きな汚れやシミ、虫食いなどを防ぐためには、防虫剤を利用したり、たとう紙に包んで置いたりなどの対策が重要です。

着物の買取価格を下げないためにも、綺麗な状態を保つように心がけるようにしましょう。

素材

着物の買取価格は、売る着物の素材でも左右されます。

着物は、次のような素材で作られています。

  • 正絹(シルク)
  • ポリエステル
  • ウール

素材のなかでも正絹(シルク)は、絹100%で作られた着物であり、高額で売れるためおすすめです。

麻に関しては通常の価値は高くありませんが、上布の場合は高額で買取してもらえる可能性があります。

反対にポリエステルやウールは、買取価格が安くなる傾向にあります。

正絹(シルク)は訪問着のような格の高い着物で利用されますが、ポリエステルやウールは浴衣に利用される場合が多いです。

買取業者に依頼する前に、売る着物の素材を確認しておくようにしましょう。

サイズ

着物の買取価格は、売る着物のサイズにより変動します。

買取査定では着物のサイズが大きいほど、買取価格が上がる傾向にあります。

着物は着用する方のサイズに仕立て直しての着用が前提で作られており、サイズが大きいほど自由度が高いです。

小さいサイズの着物よりも、多くの方向けに再販しやすくなるため、大きいサイズの着物は需要が高くなります。

着物の買取は、大きめのサイズであるほど大きな利益も見込めるため、買取価格も上昇すると考えておきましょう。

作家

着物の買取価格は、ブランド着物や作家が手がけたものの場合は希少価値が高いと判断され、高額になる傾向にあります。

着物の作成を手がけた有名な作家は、次のとおりです。

  • 北村武資
  • 上野為二
  • 木村雨山
  • 喜多川平朗
  • 久保田一竹
  • 田島比呂子

通常安値での買取となる着物の場合でも、作家が手がけたものであれば、買取価格が高額になるケースもあります

売る前に着物がどのような作家が手がけているのか確認するようにしましょう。

付属品

着物の買取価格を左右するポイントとして、付属品の有無が挙げられます。

付属品とは、着物が収納されていた桐箱や着物の価値を証明する証紙などを指します。

とくに、伝統工芸品の着物の場合は証紙があるかないかでは、買取価格が大きく異なる場合が多いです。

証紙は伝統工芸品の着物である証明になるため、店舗で再販する際にも重要となります。

高額で買取してもらうためにも、証紙を保有している場合は、大事に保管しておくようにしてください。

また、有名作家が手がけた着物には落款(らっかん)と呼ばれる印がついています。

落款の有無も買取価格が高額になるポイントであるため、売る着物についているかよく確認するようにしておきましょう。

着物の買取価格の相場

着物の買取を依頼する場合は、事前に買取価格の相場について確認しておきましょう。

次の着物に関してそれぞれ買取価格の相場を解説します。

  • 種類別
  • ブランド別
  • 作家別

買取相場より低い金額で査定されていないか確認するためにも、各着物の買取相場について確認しておいてください。

種類別

一般的な着物の種類別の買取相場は、次のとおりです。

種類中古新品、ブランド価値
本振袖10,000〜20,000円20,000〜35,000円
振袖10,000〜20,000円20,000〜100,000円
訪問着10,000〜30,000円30,000〜100,000円以上
小紋2,000〜5,000円5,000〜50,000円
喪服〜3,000円〜8,000円

いずれの種類も中古よりも、新品やブランド価値のあるものは買取価格の相場は高くなります。

訪問着や振袖は、新品、ブランド価値がある場合は100,000円程度の高額買取をしてもらえる可能性もあります

着物買取業者から見積もりを取得したら、種類別の買取相場と照らし合わせて妥当であるかどうかをよく確認するようにしてください。

ブランド別

着物のブランド別買取価格の相場は、次のとおりです。

ブランド名買取相場
銀座きしや20,000~40,000円
白山工房30,000~50,000円
山口美術織物40,000~70,000円
誉田屋源兵衛20,000~40,000円
窪田織物30,000~70,000円
千總100,000~150,000円
ゑり善30,000~50,000円

ブランド価値のある着物の買取価格は、基本的に高額になります。

15万円程度で買取してもらえる可能性もあるため、ブランド着物を所持している方は、買取相場を参考に査定を依頼しましょう

作家別

着物の作家別買取価格の相場は、次のとおりです。

作家名買取相場
柿本市郎15,000円〜180,000円
羽田登喜男10,000円〜100,000円
北村武資200,000円〜500,000円
村上良子100,000円〜300,000円
久保田一竹150,000円〜450,000円
由水十久20,000円〜250,000円
久保耕20,000円〜100,000円

作家の手がけた着物は、数万円〜数十万円程度と買取金額が非常に高額になります。

着物の桐箱や証紙がある場合は、一緒に査定に出すと高額な買取に期待できます

作家の着物を所持している方は、買取相場をよく確認し、査定額が妥当かどうか判断するようにしましょう。

買取できない着物の特徴

買取できない着物の特徴は、次のとおりです。

  • シミやカビが発生している
  • 喪服や浴衣
  • サイズが極端

それぞれ詳しく解説します。

特徴に当てはまっていないかを確認し、買取してもらえそうかどうか判断するようにしてください。

シミ・カビが発生している

着物にシミやカビが発生している場合は、買取してもらえない可能性があるため注意が必要です。

いくら良い着物の場合でも、シミやカビが生えた状態の悪いままだと、着物の価値が下がります。

シミやカビがあっても買取してもらえる可能性もありますが、買取価格相場より買取価格は大きく下がるでしょう。

着物は湿気に弱いため、可能な限り風通しがよく湿度の低い環境で保管するようにしてください。

また、防カビや防湿効果のあるたとう紙に着物を包んでおけば、シミやカビを防止できるためおすすめです。

喪服・浴衣

喪服や浴衣も、着物のなかでは買取してもらえない可能性が高いです。

喪服が買取してもらえない可能性が高い理由は、次のとおりです。

  • 家紋入りのものが多い
  • 縁起の面から中古の需要が低い
  • 着用する場面が限られている

家紋入りの場合は買取できないほか、縁起の面からあまり中古で買いたいと考える顧客がいないため、中古の需要は低くなります

また、葬式のように着用する場面が限られている点も買取してもらえない理由の1つです。

着物は正絹で製作されている場合は品質が高く、買取価格は高くなります。

正絹と比較してポリエステルや綿、麻、ウールなどの着物は安価な着物が多く、買取価格も安価な場合が多いです。

浴衣は綿で製作されており、新品の場合でもリーズナブルで購入しやすい点が特徴です。

祭りの多い時期のように着用する時期が限定的なこともあり、買取価格はそれほど高くありません。

喪服や浴衣の買取を依頼しようと考えている方は、買取してもらえない場合や買取価格が低い点について留意しておきましょう。

サイズが極端

着物のサイズが極端な場合は、買取してもらえない可能性があります。

極端にサイズが小さいものや大きいものに関しては、顧客からのニーズが低く売れないことから、買取価格も下がります

また、着物は自身に適したサイズに合わせての着用が一般的ですが、丈が短い場合も買取してもらえない可能性が高くなるため注意してください。

丈が短いと仕立て直しが困難になるため、欲しがる顧客が少なくなり、高額な買取が難しくなります。

サイズが極端でも買取してもらえないわけではありませんが、高額買取に期待できない点には注意が必要です。

着物買取を利用する際の注意点

着物買取業者を利用する際は、次の点に注意しましょう。

  • キャンセル・クーリングオフの可否を確認する
  • アポ無しの訪問買取には売らない
  • 家族や友人に同伴してもらう

それぞれ詳しく解説します。

着物の買取でトラブルを起こさないためにも、着物買取業者を利用する前の注意点についてよく確認しておいてください。

キャンセル・クーリングオフの可否を確認する

着物買取業者を利用する場合は、キャンセル・クーリングオフの可否を確認するようにしてください。

着物の買取依頼は、利用する買取業者により異なりますが、査定額が高額になるケースがあります

査定後に考えてから着物の買取をキャンセルしたいと考える方も少なくありません。

キャンセルしたい場合は、クーリングオフのある買取業者を利用していると安心です。

クーリングオフ制度は、商品やサービスの契約後に冷静考える時間を消費者に与え、一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です。

とくに、まともな買取業者ほどトラブルを避けるためにもクーリングオフの可否を説明の際におこないます。

着物の買取を依頼する前に、利用する買取業者の契約後にキャンセルが可能か、クーリングオフはあるかどうかを確認するようにしてください。

アポなしの訪問買取には売らない

アポなしで着物の訪問買取にきた場合は、売らないように注意してください。

悪質な着物買取業者のなかには、男性スタッフがアポ無しで訪問し、無理やり買おうとしてくるものもあります

押しに弱いと売りそうになりますが、安価での買取を迫られるケースもあるため注意が必要です。

また、査定するために持ち帰ると説明し、そのまま返してもらえないこともあります。

着物の買取にきたはずなのに貴金属やジュエリーなどの買取を迫る抱き合わせ買取にも気をつけましょう。

法外な安値でしつこく営業され続ける可能性があり、非常に迷惑です。

訪問買取のトラブルを防ぐためにも、アポなしの訪問買取では着物を売らないようにしましょう。

家族・友人に同伴してもらう

着物の買取を依頼する際は、家族や友人に同伴してもらうようにしましょう。

自身のみで依頼すると、買取業者が提示した価格に納得できなくてもその場での判断が求められるため、冷静さを欠いてしまう可能性があります

家族や友人に同伴してもらえば、客観的な視点で買取価格の妥当性や買取業者の対応を評価してもらえます。

また、冷静な判断力を欠いた状態で着物の買取を依頼すると、悪徳業者に遭遇しトラブルに巻き込まれる可能性も考えられるでしょう。

悪徳業者に騙されてトラブルに巻き込まれるリスクも減らせるため、可能な限り家族や友人に同伴してもらうようにしてください。

着物買取に関するよくある質問

着物買取に関するよくある質問は、次のとおりです。

  • よくあるトラブル例
  • 古い着物でも買取してもらえる
  • 着物買取のからくり

それぞれ詳しく解説します。

同様の悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

よくあるトラブル例は?

着物の買取を依頼する際によくあるトラブルは、次のとおりです。

  • 抱き合わせ買取
  • 押し買い
  • 買い叩き
  • クーリングオフ制度が適用されない

着物買取では、ジュエリーや貴金属などほかのものを買い取ろうとする抱き合わせ買取や、無理やり着物を買い取る押し買いのトラブルが多いです。

いずれも安価な買取金額を提示される買い叩きの可能性があるほか、査定するといって品物が返却されないケースも考えられます

また、事前説明なしでクーリングオフが適用されないこともよくあるトラブルとして挙げられるため注意が必要です。

着物の買取でのトラブルを避けるためには、次のような点を意識しましょう。

  • 買取業者の口コミや評判を確認する
  • 電話やLINEでの対応が悪い買取業者は避ける
  • 事前に着物の買取相場を把握する
  • クーリングオフの可否を確認する

事前に口コミや評判、着物の買取相場を確認しておくと、多くのトラブルを避けられます。

クーリングオフの可否の確認も契約後のトラブルを避けるために、入念におこなうようにしてください。

古い着物でも買取してもらえる?

古い着物でも買取してもらえる買取業者はあります。

汚れやシミなどで状態があまりに悪いと売れない可能性がありますが、買取業者により独自の洗浄技術を保有しています

少しの汚れやシミがある場合は、洗浄技術を用いて洗浄できるため、買取してもらえる可能性があるでしょう。

古い着物が買取してもらえるか不安な場合は、店舗買取や出張買取で査定してもらうとよいです。

着物買取のからくりとは?

着物買取業者は、買取した着物の再販により利益を得ています。

買取した着物は、次のような市場で再販します。

  • オークション
  • 海外
  • 呉服店
  • レンタル着物店

オークションや中古の着物を取り扱う呉服店、海外向けへの再販で利益を得ていると考えておきましょう

多くの買取した着物は、インターネットのオークションで販売されます。

オークションは買取した着物が高値で売れる可能性があるために、買取業者がよく利用する販売方法といえるでしょう。

また、近年はさまざまな種類の着物のレンタルに対する需要が増しており、正装ではないフォーマルな着物がとくに支持を集めています。

まとめ

着物の買取は、着物買取を専門に取り扱う業者や買取実績が豊富な買取業者の利用がおすすめです。

着物買取業者を選ぶ際は、適当に選ばずに手数料の有無や、1点ずつ査定しているかなどのポイントを確認しましょう

高額買取を希望する場合は、着物の状態をよく保つための対策も重要です。

防虫や防カビ対策したり、たとう紙に包んで置いたりして、着物の価値を下げないように細心の注意を払いましょう。

また、着物買取業者を利用する際は複数の業者からの相見積もりを必ず取り、査定額が妥当であるかどうかも重要になります。

査定後のキャンセルの可否も、あわせて確認しておくとトラブルを避けられるため安心です。

多くの着物買取業者の特徴や査定額を比較検討しつつ、自身に適した着物買取業者を利用するようにしてください。

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