不動産一括査定サイトのデメリットを解説！失敗しない選び方とおすすめサイト8選

不動産一括査定サイトへの関心が高まっている一方で、デメリットについて気になる方も多いでしょう。

不動産一括査定サイトを利用すると、手軽に複数の不動産会社に査定を依頼できるため、効率的です。サイトによっては、不動産売買に役立つ情報やツール、AI機能などを提供しています。また、ほとんどのサイトが会員登録不要であり、無料で利用可能です。

この記事では、不動産一括査定サイトのデメリットや注意点、選び方、おすすめのサイトなどについて詳しく解説します。

記事を読むことで、不動産一括サイトを安全かつ効率的に利用する方法を理解でき、自分にぴったりのサイトが見つかります。ぜひ、最後までご覧ください。

不動産一括査定サイトのデメリットとは？

不動産一括査定サイトのデメリットを事前に把握することで、一括査定サイトが自分に合っているかどうかを判断できます。さらに、デメリットに注意しながら利用することで、より効果的かつ計画的な利用が可能になります。

不動産一括査定サイトのデメリットは、以下のとおりです。

• サイト登録業者の査定しかできない
• 査定額＝売却価格ではない
• 査定額の幅が広くて判断しにくい場合がある
• 査定対象外の地域もある
• 営業の電話が増える

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

サイト登録業者の査定しかできない

不動産一括査定サイトのデメリットは、登録された不動産会社の査定に限られることです。一括査定サイトを利用しても、すべての不動産会社に査定を依頼できないため、注意が必要です。

例えば地域にA社・B社・C社の不動産会社がある場合、一括査定サイトに登録しているのがA社とB社だけであれば、これらの2社にしか一括査定依頼ができません。

サイトによっては、地域密着型の小規模な不動産会社や全国規模の大手不動産会社が登録されていないこともあります。希望の地域に強い不動産会社が登録されていない可能性があり、良い条件での売却ができないことも考えられます。

そのため、一括査定サイトを利用する場合は、複数のサイトを利用することが重要です。複数のサイトを利用することで、それぞれのサイトで登録されていない不動産会社をカバーでき、より良い条件の不動産会社を見つけられる可能性があります。

査定額＝売却価格ではない

査定額と売却価格は必ずしも同じではないことを理解しておく必要があります。査定額は不動産会社が「この価格で売れる可能性があります」と提示する目安であり、過去のデータなどをもとに算出した金額です。

一方、売却価格は市場の動向や買主との交渉によって変動するため、査定額よりも低くなることもあれば、逆に高くなることもあります。

特に人気の高いエリアや築浅の物件、有名ブランドの物件などでは、査定額よりも高い価格で売却することができる可能性があります。査定額は目安であり、資金計画を立てる際にはそのことを考慮に入れることが大切です。

査定額の幅が広くて判断しにくい場合がある

不動産の一括査定サイトを利用すると、各不動産会社の査定額には幅があり、その違いに戸惑うことがあります。

例えば、A社が5,000万円、B社が4,000万円、C社が5,500万円、D社が6,100万円といった具合です。このような場合、実際にどの程度の価格で売却できるのか、具体的なイメージが湧きにくいものです。

中には、顧客獲得のために、故意に極端に高い査定額を提示する不動産会社も存在します。信頼性の高い査定額を得るためには、以下の2つの方法があります。

• 複数のサイトを利用して多くの査定額を参考にする
• 机上査定ではなく訪問査定を依頼する

複数の一括査定サイトを利用して、多くの査定額を取得することで、信頼性の高い金額が明確になります。また、訪問査定は机上査定よりも査定額の精度が高くなります。それぞれの査定方法の特徴は以下のとおりです。

査定方法	内容
机上査定	過去の類似物件の売買データを参考にして査定額を算出。 査定結果がすぐにわかる。
訪問査定	過去の売買データに加えて、物件の状態や周辺環境を実際に訪問してチェックし、査定額を算出。 机上査定よりも精度が高い。

不動産一括査定サイトを利用する際には、査定額のばらつきが大きくて判断が難しい場合もありますので、それを考慮して対処することが大切です。

査定対象外の地域もある

不動産一括査定サイトには、査定の対象外となる地域があるため、希望の地域では利用できない場合があります。そのため、サイトを利用する前に、希望の地域が査定の対象かどうかを確認しておく必要があります。

また、「全国エリア対応」としている一括査定サイトでも、一部の地域が対象外となる場合があるため、注意が必要です。

複数のサイトの対象エリアを確認し、希望のエリアが含まれていない場合は、その地域の不動産会社に直接査定を依頼することをおすすめします。

営業の電話が増える

不動産一括査定サイトを利用すると、不動産会社から営業電話がかかってくることがあります。これは、不動産会社が査定依頼をきっかけに新規顧客を獲得しようとするためです。競合との争いが激しいため、頻繁に営業電話をかけてくることがあります。

利用者はこれらの営業電話を通じて、不動産会社の対応や強み、他社との違いなどを知ることができ、信頼できる不動産会社かどうかを見極めることができます。

しかし、営業電話がしつこい場合は、不動産会社に対して「売却を検討していないため電話を控えてほしい」「他社を選定したので連絡を差し控えてほしい」と伝えることが重要です。

また、一部の一括査定サイトでは、迷惑電話の通報窓口を設けたり、匿名で査定依頼を行ったりすることも可能です。

不動産一括査定サイトのおすすめ8選

不動産一括査定サイトのおすすめ8選は、以下のとおりです。

• HOME4U
• SUUMO
• すまいValue
• HOME’S
• イエウール
• すまいステップ
• マンションナビ
• リビンマッチ

それぞれの一括査定サイトの特徴について詳しく紹介します。利用する一括査定サイトを選ぶ際の参考にしてみてください。

『HOME4U』

サービス開始年	2001年
提携会社数	約2,300社
同時依頼数	最大6社
対応エリア	全国
対応物件	分譲マンション 一戸建て 土地 ビル アパート 店舗 事務所 倉庫など
利用者数	年間約1,900万人
査定実績	累計55万件
査定方法	机上・訪問
運営会社	株式会社NTTデータスマートソーシング
特徴	・日本初の不動産一括査定サイト ・運営はNTTデータグループ ・安心の電話サポート ・悪質な不動産会社は排除 ・大手から中小規模まで約2,300社と提携

※提携会社数、利用者数、査定実績は公式サイトより

HOME4Uは、日本初の不動産一括査定サイトで、20年以上の歴史を誇ります。運営会社のNTTデータスマートソーシングは、東証プライム市場に上場するNTTデータのグループ企業です。

HOME4Uは、厳格な審査を通過した大手から中小規模の不動産会社まで、全国約2,300社と提携しています。また、提携後も定期的にパトロールが実施され、悪質な業者が見つかった場合は提携を解消するため、ユーザーは悪質な不動産会社との接触リスクが軽減されます。

サイトの使い方がわからない場合は、電話サポートを利用することが可能です。

また、HOME4Uは、不動産の売買に役立つ情報を得られる「不動産売却塾」や「お家のいろは」、口コミから不動産会社を探せる「IELICO（イエリコ）」などのサービスも提供しています。査定依頼は最短1分で行えるため、忙しい方でも安心です。

「歴史や実績のある一括査定サイトを利用したい」「悪質な不動産会社を回避したい」という方には、特にHOME4Uがおすすめです。

『SUUMO』

サービス開始年	2009年
提携会社数	約2,000社
同時依頼数	最大10社
対応エリア	全国
対応物件	分譲マンション 一戸建て 土地など
利用者数	非公表
査定実績	非公表
査定方法	机上・訪問
運営会社	株式会社リクルート
特徴	・上場企業が運営 ・60秒で査定依頼が完了 ・最大10社に査定依頼が可能 ・売買に役立つ情報が豊富 ・提携会社の情報が豊富

※提携会社数、利用者数、査定実績は公式サイトより

SUUMOは、東証プライム市場に上場するリクルート株式会社が運営する一括査定サイトです。2009年にスタートしており、15年もの歴史があります。

60秒ほどの入力で、最大10社の不動産会社に査定依頼が完了します。公式サイトによれば、利用者満足度は91%と高水準です。不動産売却に関する手続きやコツ、税金、注意点、不動産会社の選び方など、売買に役立つ情報が豊富に提供されており、多くのノウハウを得ることができます。

また、SUUMOでは、提携不動産会社の情報が豊富です。各不動産会社の特徴や実績、営業スタッフのプロフィールなどを確認することができます。これにより、自分に最適な不動産会社を見つけることができます。

「一度に多くの不動産会社に査定を依頼したい」「利用者満足度が高いサイトを利用したい」という方には、特にSUUMOがおすすめです。

『すまいValue』

サービス開始年	2015年
提携会社数	6社
同時依頼数	最大6社
対応エリア	全国
対応物件	分譲マンション 一戸建て 土地 ビル アパートなど
利用者数	非公表
査定実績	累計77万件以上
査定方法	机上・訪問
運営会社	住友不動産販売 小田急不動産 三井のリハウス 野村の仲介＋ 東急リバブル 三菱地所の住まいリレー
特徴	・大手6社の一括査定が可能な唯一のサイト ・60秒の入力で査定依頼が完了 ・査定実績は累計で77万件以上 ・不動産売却に役立つ情報が豊富 ・充実したサポートを提供

※提携会社数、利用者数、査定実績は公式サイトより

すまいValueは、住友不動産販売、小田急不動産、三井のリハウス、野村の仲介＋、東急リバブル、三菱地所の住まいリレーなど、大手不動産会社6社に一括査定を依頼できる唯一のサイトです。

これらの実績豊かな大手不動産会社に査定や売却を依頼できるため、良い結果が期待できます。また、各不動産会社はサポートも充実しているため、売却後も安心です。

すまいValueの査定実績は、累計で77万件を突破しており、多くの人に選ばれています。査定依頼の入力時間はわずか60秒程度で完了するため、スキマ時間を活用して依頼することが可能です。さらに、サイトでは売却の流れや高く売るポイント、税金など、不動産売買に役立つ情報が豊富に提供されています。

すまいValueは、「大手不動産会社にのみ一括査定を依頼したい」「有名な不動産会社で売却を進めたい」という方に、特におすすめです。

『HOME’S』

サービス開始年	2014年
提携会社数	約4,500社
同時依頼数	最大6社
対応エリア	全国
対応物件	分譲マンション 一戸建て 土地 ビル アパート 倉庫工場など
利用者数	累計1,000万人以上
査定実績	非公表
査定方法	机上・訪問
運営会社	株式会社LIFULL
特徴	・上場企業が運営 ・全国の約4,500社との提携 ・最短60秒で最大6社に査定依頼が可能 ・匿名での査定が可能 ・不動産会社に関する情報が豊富

※提携会社数、利用者数、査定実績は公式サイトより

HOME’Sは、東証プライム市場に上場する株式会社LIFULLが運営しています。大手から地域密着の不動産会社まで、全国約4,500社と提携しており、これまでに利用者数は累計で1,000万人を超えています。

パソコンやスマホから最短60秒で査定依頼ができ、匿名での査定も可能です。匿名査定を利用すれば、個人情報の入力が不要なため、営業電話などを受ける心配がありません。また、不動産会社に連絡して詳細な情報を得ることもできます。

また、HOME’Sは不動産会社の情報が豊富です。社員の画像や強み、イベント、資格所有者、設備、売却に関するアドバイスなどが提供されており、不動産会社を選ぶ際に役立ちます。分譲マンションや一戸建てだけでなく、投資用マンションやアパートなどの不動産にも対応しています。

「提携不動産会社数が多い一括査定サイトを利用したい」「まずは匿名で査定を依頼したい」という方にとって、HOME’Sは特におすすめです。

『イエウール』

サービス開始年	2014年
提携会社数	約2,300社
同時依頼数	最大6社
対応エリア	全国
対応物件	分譲マンション 一戸建て 土地 ビル アパート 店舗 事務所 倉庫 工場 農地など
利用者数	月間2万8,000人
査定実績	年間約20万件（売却が成立したサポート件数）
査定方法	机上・訪問
運営会社	株式会社Speee
特徴	・上場企業が運営 ・全国の約2,300社の不動産会社と提携 ・最短60秒で査定依頼が完了 ・悪質な不動産会社は排除 ・年間20万件以上の売却成立サポート実績

※提携会社数、利用者数、査定実績は公式サイトより

イエウールを運営する株式会社Speeeは、東証スタンダード市場の上場企業です。

約2,300社の不動産会社と提携しており、大手から地域密着型まで、厳選されたパートナーが揃っています。また、クレームの多い不動産会社は排除されるため、イエウールには優良企業が集まっています。

最短60秒で最大6社の不動産会社に査定を依頼でき、スマホやタブレットからの手続きも可能です。売却成立サポートの実績は、年間20万件以上あります。マンションや一戸建て、土地だけでなく、収益用不動産や店舗、工場、農地など、幅広い不動産に対応しています。

また、一戸建ての売却価格や費用を10秒でシミュレーションできる「家査定シミュレーター」も利用可能です。

「優良な不動産会社に査定を依頼したい」「上場企業が運営するサイトを使いたい」という方には、イエウールがおすすめの一括査定サイトです。

『すまいステップ』

サービス開始年	2020年
提携会社数	約1,000社
同時依頼数	最大4社
対応エリア	全国
対応物件	分譲マンション 一戸建て 土地 ビル アパート 店舗 事務所 倉庫など
利用者数	年間200万人
査定実績	非公表
査定方法	机上・訪問
運営会社	株式会社Speee
特徴	・上場企業が運営 ・厳選された優良企業のみと提携 ・経験豊富な担当者が対応 ・AIによるマンション査定 ・匿名での査定シミュレーションが可能

※提携会社数、利用者数、査定実績は公式サイトより

すまいステップは、イエウールと同様に、上場企業の株式会社Speeeが運営する一括査定サイトです。厳格な審査を通過した約1,000社の優良企業と提携しています。具体的には以下の条件を満たす担当者のいる不動産会社を厳選しています。

• 宅地建物取引士の資格を保有している
•  5年以上の売買仲介営業の経験がある
• 売買仲介実績が累計で100件以上ある など

また、不動産価格や売却に関連する税金、住み替え資金などを把握できるシミュレーションツールを提供しています。例えば、「不動産査定シミュレーション」では、10秒の入力で売却価格や相場予測を確認可能です。

さらに、「AIマンション査定」は、会員登録不要で利用でき、マンション名を入力するだけで瞬時に参考価格が表示されます。

「優良企業が厳選された一括査定サイトを利用したい」「経験豊富な担当者がいる不動産会社を探している」という方には、すまいステップが特におすすめです。

『マンションナビ』

サービス開始年	2011年
提携会社数	約2,500社
同時依頼数	最大9社（売買6社と賃貸3社）
対応エリア	全国
対応物件	中古マンション
利用者数	累計500万人
査定実績	年間2万人が「プロによる査定」を利用
査定方法	机上・訪問
運営会社	マンションリサーチ株式会社
特徴	・中古マンション特化型の一括査定サイト ・最短45秒で最大9社に査定依頼が可能 ・AI・ビッグデータを活用 ・約14万棟の価格相場を公開 ・最大10万円相当のギフトカードをプレゼント

※提携会社数、利用者数、査定実績は公式サイトより

マンションナビは、2011年にスタートした、中古マンション特化型の一括査定サイトです。全国の不動産会社から厳選された約2,500社と提携しており、最短45秒で最大9社（売買6社と賃貸3社）に査定を依頼できます。

仲介での売却、買取、賃貸の査定額を比較できるため、幅広いニーズに対応可能です。

また、AIとビッグデータを活用し、2億件の売買や賃貸データから全国約14万棟のマンション価格相場が確認できます。成約期間や販売時期、マーケット情報、販売価格履歴などの情報も入手可能です。

さらに、マンションナビでは、近隣物件や類似物件の売却事例がわかる「1st.査定サービス」や、売却時の費用を試算できる「各種シミュレーター」などのツールを提供しています。マンションナビを通じて不動産会社と契約し、売却が完了した場合は、売却金額に応じて最大10万円相当のギフトカードが贈られます。

「仲介での売却、買取、賃貸で迷っている」「地方のマンションを売却したい」という方にとって、マンションナビは特におすすめです。

『リビンマッチ』

サービス開始年	2006年
提携会社数	約1,700社
同時依頼数	最大6社
対応エリア	全国
対応物件	分譲マンション ワンルームマンション 一戸建て 土地 ビル アパート 店舗 事務所 倉庫 工場 農地など
利用者数	累計440万人以上
査定実績	年間12万件（査定依頼と資料請求）
査定方法	机上・訪問
運営会社	リビン・テクノロジーズ株式会社
特徴	・15年以上の運営実績 ・上場企業による運営 ・全国約1,700社と提携 ・最短45秒で査定依頼が可能 ・電話取材にてギフトカードをプレゼント

※提携会社数、利用者数、査定実績は公式サイトより

リビンマッチは、2006年にスタートし、15年以上の実績を誇る一括査定サイトです。運営会社のリビン・テクノロジーズ株式会社は、東証グロース市場に上場しています。

同サイトは、独自の審査および第三者機関による信用調査をクリアした、全国1,700社の優良な不動産会社と提携しています。分譲マンションや一戸建てはもちろん、ビル、店舗、工場、農地など、幅広い不動産が査定の対象となるため、多様なニーズに対応可能です。

査定依頼は最短45秒で、最大6社に一度に申し込むことができます。売却だけでなく、買取やリースバック（売却後に賃貸として居住できる）にも対応しています。

さらに、不動産会社と契約後にリビンマッチの電話取材に協力すると、2,000円相当のギフトカードがもらえる特典があります。

「買取やリースバックの選択肢も考えている」「上場企業が運営するサイトを利用したい」という方にとって、リビンマッチは特におすすめです。

不動産一括査定サイトの選び方

不動産一括査定サイトは、それぞれで特徴や強みが異なります。そのため、自分に合ったサイトや信頼できるサイトを選ぶことが重要です。これにより、条件に合った不動産会社が見つかり、良好な条件での売却が可能となります。

安易に一括査定サイトを選択してしまうと、適切な不動産会社を見つけることが難しくなったり、不利な条件での売却につながる可能性があるため注意が必要です。

不動産一括査定サイトの選び方は、以下のとおりです。

• 会社の実績・信頼度から選ぶ
• 取引先に大手不動産会社があるかで選ぶ
• 同時査定依頼数から選ぶ
• 取り扱い不動産の種類で選ぶ
• サポート体制がしっかりしているかで選ぶ

それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。

会社の実績・信頼度から選ぶ

実績が豊富で信頼度の高い一括査定サイトを利用すれば、優れた不動産会社が見つかるチャンスが高まります。実績や信頼性を基準に一括査定サイトを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

• 一括査定サイトの利用者数や査定実績
• サービスの歴史
• 運営会社の歴史や規模、上場の有無
• 口コミや評判

利用者数や査定実績が多いサイトは、多くのユーザーから高く評価されています。これらの実績は、一括査定サイトに掲載されています。もし実績が掲載されていない場合は、ユーザーから評価されていない可能性があるため注意が必要です。

また、長い歴史を持つサイトも、ユーザーからの信頼が厚いと考えられます。運営会社の歴史や規模も重要です。長年の運営や規模の大きい企業、上場している企業であれば、信頼性の高い運営やサポートを期待できます。

さらに、各サイトの口コミや評判を確認することも大切です。口コミや評判には、ユーザーの率直な意見が反映されているため、サイトの信頼性を判断する際に役立つ情報となります。

取引先に大手不動産会社があるかで選ぶ

不動産一括査定サイトを選ぶ場合、そのサイトが大手不動産会社と提携しているかどうかを確認することが重要です。

大手不動産会社は上場していることも多く、信頼性の低いサイトとの提携を避ける傾向があります。そのため、大手不動産会社と提携している場合、そのサイトは信頼性が高いと考えられます。

また、大手不動産会社は多くの顧客を抱え、豊富な経験とノウハウを持っているため、良い条件で売却できる可能性が高いです。

このように、信頼性が高く、有利な条件での売却も期待できるため、大手不動産会社と提携している一括査定サイトをおすすめします。

同時査定依頼数から選ぶ

不動産一括査定サイトを選ぶ際には、同時に依頼できる査定数にも注目しましょう。各サイトでは、「最大6社」「最大10社」など、異なる同時査定依頼数が設定されています。

同時査定依頼数が多い場合、一度に多くの不動産会社に査定を依頼できるため、効率的です。一方、同時査定依頼数が少ない場合は、一括査定サイトを利用するメリットが薄れてしまいます。

特に多くの不動産会社に査定を依頼し、比較したい場合は、同時査定依頼数が多い一括査定サイトを選ぶことをおすすめします。

取り扱い不動産の種類で選ぶ

各サイトで取り扱う不動産の種類が異なる場合があるため、売却する不動産を扱うサイトを選択する必要があります。取り扱いのないサイトを選んでしまうと、適切な査定を受けることができません。

例えば、「HOME4U」では、以下の不動産を取り扱っています。

• 分譲マンション
• 一戸建て
• 土地
• ビル
• アパート
• 店舗
• 事務所
• 倉庫

多くの一括査定サイトでは、分譲マンションや一戸建て、土地などを取り扱っています。しかし、ビルや店舗、事務所などの種類は、取り扱っていないサイトもあるため、事前に確認することが重要です。

一括査定サイトを選ぶ際には、実績や同時査定依頼数だけでなく、取り扱う不動産の種類にも注目しましょう。

サポート体制がしっかりしているかで選ぶ

不動産一括査定サイトを選ぶ際には、サポート体制がしっかりしているかが重要です。特に初めて利用する方にとっては、手厚いサポートが安心感につながります。

例えば、「HOME4U」では、電話によるサポートを提供しています。サイトの使い方がわからない場合は、オペレーターに連絡すれば迅速にサポートを受けられるので、安心です。

また、「マンションナビ」では、住み替えに関するアドバイスを受けられるコンシェルジュサービスや、売却時の費用を把握できるシミュレーターなどが提供されています。

このようなサポートを活用することで、売却プロセスをよりスムーズに進めることが可能です。サポート体制も確認して、一括査定サイトを選ぶようにしましょう。

不動産一括査定サイトはどのように利用する？おすすめの利用法

不動産一括査定サイトを効果的に活用する方法を理解しておくことで、より良い結果を得ることができます。不動産一括査定サイトのおすすめの利用法は、以下のとおりです。

• 数社の不動産会社に一般媒介で依頼する
• はじめに机上査定を行う
• 2〜3社に絞ってから訪問査定を依頼する

それぞれの詳しい内容について見ていきましょう。

数社の不動産会社に一般媒介で依頼する

一括査定サイトを利用する際は、複数の不動産会社に一般媒介契約で依頼しましょう。

一般媒介契約は他の契約形態と異なり、複数の不動産会社との契約が可能です。これにより、多くの不動産会社に売却活動を依頼でき、不動産会社選びの失敗リスクを軽減できます。

また、複数の不動産会社が紹介する購入希望者を比較できるため、より有利な条件での売却が期待できます。さらに、売主自身が見つけた買主と直接取引が可能です。各媒介契約の特徴と違いは、以下のとおりです。

	一般媒介契約	専任媒介契約	専属専任媒介契約
複数の不動産会社との契約	できる	できない	できない
売主が見つけた買主との直接取引	できる	できる	できない
不動産会社による活動報告	任意	義務2週間に1回以上	義務1週間に1回以上
レインズへの登録	任意	義務契約日から7日以内	義務契約日から5日以内
契約期間	定めなし	3ヶ月以内	3ヶ月以内

レインズは、不動産流通機構が運営する不動産取引情報提供サイトであり、「レインズマーケットインフォメーション」の略称です。不動産情報がレインズに掲載されると、全国の不動産会社に情報が公開されるため、売却活動が周囲に知られる可能性があります。

一般媒介契約はレインズへの登録が義務付けられていないため、売却活動を周囲に知られずに進めることが可能です。

また、一般媒介契約の場合、不動産会社が競い合うため、売却が早く・高く成立する可能性が高まります。何社の不動産会社と契約しても問題ありません。

はじめに机上査定を行う

不動産一括査定サイトを利用する際には、まずは机上査定の選択をおすすめします。机上査定は、類似物件の過去の取引事例や売買価格などをもとに査定額を算出する方法です。

机上査定のメリットは、不動産会社との面談が不要なことです。不動産を実際に見て調査するわけではないため、不動産会社と会う必要がありません。また、査定結果がわかるまでが早く、最短即日で査定額を知ることも可能です。ただし、訪問査定と比べると査定の精度は低くなります。

最初に複数の不動産会社に机上査定を依頼し、売却価格の相場を把握しつつ、不動産会社を比較しましょう。不動産会社を比較する際は、実績や信頼度、大手不動産会社との提携の有無、同時査定依頼数、取り扱い不動産の種類、サポート体制などに注目しましょう。

2〜3社に絞ってから訪問査定を依頼する

机上査定を行い、不動産会社を2〜3社に絞ったら、訪問査定を依頼しましょう。訪問査定は、過去の取引や価格だけでなく、実際に物件を見て査定する方法です。

間取りや内装、建具、設備、収納、外装、屋根、駐車場などの状態や周辺環境を調査し、査定額を算出します。そのため、机上査定よりも正確な査定額を知ることが可能です。

また、訪問査定では不動産会社との面談が必要になるため、不動産会社の対応や強みがわかり、より具体的に比較することができます。訪問査定には、出張費や調査費などの費用は発生しません。

不動産一括査定サイトを利用する際の注意点

不動産一括査定サイトを利用する際には、事前に注意点を押さえておくことで、リスク対策を講じやすくなります。主な注意点は、以下のとおりです。

• 相場価格とかけ離れた査定額が提示されることも
• 個人情報が共有されるリスクも
• 強引な営業が行われる場合も

それぞれの内容について詳しく紹介します。

相場価格とかけ離れた査定額が提示されることも

不動産会社が提示する査定額が、必ずしも相場価格と一致するとは限りません。その理由は、以下のような場合が考えられます。

• 物件の状態が著しく悪い（または良い）
• 不動産会社が厳し目に査定している

例えば、築年数や面積、住所などから算出された相場が3,000万円だったとしても、同様の条件の類似物件よりも室内の状態が悪い場合や事故物件などの場合、査定額が相場とかけ離れた金額になることがあります。

逆に、室内の状態などが類似物件よりも良好な場合は、査定額が相場よりも高くなる可能性があります。

また、不動産会社が厳し目に査定を行う場合や、その地域や物件に精通していない場合は査定額が低くなることがありますので注意が必要です。多くの不動産会社に査定を依頼しましょう。

個人情報が共有されるリスクも

不動産一括査定サイトを利用する際には、個人情報の取り扱いについて事前に確認しておくことが重要です。なぜなら、査定依頼時に提供した個人情報が第三者機関やグループ会社で共有されるリスクもあるためです。

そのため、まったく知らない会社から営業電話やメール、郵便などが届く可能性も考えられます。また、複数の会社で情報が共有されることで、個人情報の漏洩リスクが高まります。

査定依頼をする前に、サイトのプライバシーポリシーや利用規約をしっかり確認しましょう。

強引な営業が行われる場合も

強引な営業をしてくる悪質な不動産会社も存在するため、注意が必要です。例えば、以下のような行動が挙げられます。

• 1日に10回以上の電話をかけてくる
• 断ってもしつこく営業を続ける
• こちらの意向を無視して一方的な提案をする
• 何度も訪問してくる

このような強引でしつこい営業を行う不動産会社に売却を依頼すると、良い結果を得ることが難しいでしょう。買主にも同様の手法を用いる可能性が高く、結果として売却条件が不利になることが考えられます。

強引な営業に困っている場合は、はっきりと断ることが重要です。例えば、「売却するつもりはないので、連絡は不要です」「迷惑なので、連絡を差し控えてください」と伝えるとよいでしょう。

もし強引な営業が続く場合や、はっきりと断るのに抵抗がある場合は、不動産一括査定サイトに相談してみましょう。一括査定サイトとしても、自社の評判を守るため、トラブルを引き起こす不動産会社に対処してくれます。

まとめ

不動産一括査定サイトは、登録業者しか査定できない、査定額と売却価格は必ずしも一致しない、営業の電話が増えるなどのデメリットがあります。さらに、個人情報の共有リスクや強引な営業が行われる可能性などにも注意が必要です。

メリットだけでなく、デメリットや注意点も考慮して利用することが大切です。これにより、より安全かつ効果的な利用が可能になります。

一括査定サイトを利用することで、複数の不動産会社で効率的に査定が受けられ、売却価格の把握や不動産会社の比較がしやすくなります。各一括査定サイトで特徴や強みが異なるため、複数のサイトを併用することをおすすめします。

不動産一括査定サイトの利用を検討している方は、本記事で紹介したおすすめサイトや利用方法を参考にして、早速査定額を確認してみましょう。